RaySheetアップデート:RaySheetPivotの集計機能を強化 など 2022年8月

8月24日にRaySheetをアップデートしました。今回はRaySheetPivotの集計を強化(カスタム小計機能の追加)するなど、9つの新機能を追加しました。

RaySheetPivotの集計機能を強化:カスタム小計機能でより柔軟な集計が行えるように

RaySheetPivotに「カスタム小計」という集計機能を追加しました。これまでも小計、総計、集計フィールドを使って集計を行うことができましたが、カスタム小計機能を利用するとさらに柔軟な集計ができるようになります。脱Excelが難しかったExcelもSalesforceへの移行と運用が可能になるかもしれません。

カスタム小計の優れている点は、以下の点です。

  • 行・列方向どちらに対しても集計できる
  • 行を挟みたい位置を任意に設定できる

活用シーンを通して、カスタム小計について詳しく見ていきましょう。

予実管理

これは、商談オブジェクトと予算オブジェクトのレコードを集計したビューです。カスタム小計を使って計算しているのは、①グループ別 と ②営業部全体 です。

数式は予算、実績など、集計したい内容に応じてExcel関数を使って集計します。ここでは、第1グループの予算合計を集計しています。
また、挿入位置も指定することができるので、第1グループの後に計算結果を表示できます。

動画で設定イメージを見る

損益予算管理

損益予算管理もExcel管理から離れるのが難しい業務の1つです。カスタム小計を使って、「売上総利益」や「販売管理費」といった、集計した値同士をさらに集計して算出するような項目の計算を行います。

ワンポイント

カスタム小計には直接関係ありませんが、損益計算表を作成する際には項目の並び順に意味がありますよね。レコードにつけた番号などではなく、独自に並び順を設定したい場合にはカスタムリストという機能を使うと、任意の順番でレコードをソートすることができますよ。

カスタムリストの詳細をヘルプで見る

サブフォルダが作成できるように:目的ごとにフォルダを分けてビューを管理できる

サブフォルダの作成が行えるようになりました。お客様からも多くご要望いただいていた機能追加です。

これまでのフォルダ管理

これまでのRaySheetでは、1階層のフォルダを作成することが可能でした。

  • RaySheetでは、ビューの共有先の設定はフォルダ単位で行う必要があるため、アクセス権を考慮したフォルダの作成が煩雑になってしまうという課題がある方も多かったかもしれません。
  • また、組織の階層に併せて「営業部」-「営業1課」などのようにフォルダに階層を付けて管理できないので、フォルダが多くなってしまう方も多かったのでは。

サブフォルダの概要

「営業部」- [営業1課]、[営業2課]のように階層をつけてフォルダを作成できます。サブフォルダは5階層まで作成が可能です。

サブフォルダについて動画で見る

運用面についても触れておきますと、RaySheetではビューの共有先設定はフォルダ単位に行います。
たとえば、営業部配下の課を別フォルダで管理するようにしておけば、営業1課のフォルダは1課のメンバーだけが閲覧できて、2課のメンバーは閲覧できないよう運用できるので安心してご利用いただけますよ。

サブフォルダを設定する場合には、アクセス権の考え方がこれまでと少し変わります。こちらの資料もあわせてご活用ください。(該当箇所はP21-23)
https://download.raykit.grapecity.com/material/raysheet-permission-setting-guide.pdf

Industry Cloudのサポート:Financial Services CloudとManufacturing CloudでRaySheetが利用できるように

新たにIndustry Cloudのサポートを開始しました。Financial Services CloudとManufacturing Cloudで動作保証します。

製造業でのSalesforce活用の場面でもデータ入力の効率化や可視化は、求められる要素としてあがってくるかと思います。ここでは販売計画管理の活用例をご紹介しています。

今回のアップデートについて

今回のアップデートに関する全容はこちらで確認できます。新機能以外にも機能改善を多く含んでいますので、ぜひ今後の活用にお役立てください。

新機能解説資料

>AppExchangeアプリ「RayKit(レイキット)」

AppExchangeアプリ「RayKit(レイキット)」

RayKitはSalesforceの入力に関する操作性や機能を拡張する製品です。ブログではSalesforceの活用の幅を広げたい方やExcelライクにSalesforceをされたい方に役立つさまざまな情報をお届けします。

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